キスすらできない。
座って膝を抱えてしまえばいよいよ睡魔が本領発揮で。
酔っ払いの頭では翌日の恥や迷惑など微塵も掠めないもの。
ただ、その時の頭にあったものといえば眠いと言う感覚と…、
『ピヨちゃん_』
「……先生、」
幼く淡く甘い記憶の存在。
ああ、先生。
先生こそ私の理想の根本で基盤だったと思うのです。
先生、
…先生、
無性に…、
「……ピヨ…ちゃん?」
そう。
そんな風に呼ばれたいです。
……あれ?
そんな風?
今のは……__
私の単なる記憶からのリプレイ?
それとも…。