想い花をキミに
love stage12. 継母の思惑
継母が私を探していると知ったのは、警察が私を迎えに来たから。
二人組の警察官に目の前で警察手帳を見せられて、
「お母さまから捜索願が出されています。一緒に帰りましょう」
と言われた時、私に母親なんていたっけと思った。
それが継母であるあの人だと気が付いた時、
「嫌です。私は絶対に帰りません。」
──絶対に戻るものかと思った。
だけどその後に続いた警察からの「このままでは強制的に連れていくことになりますし、あなたの大切な人にも会えなくなる可能性がありますよ。」という言葉を聞いて渋々戻ることを決めた。
大人しく家に戻ると、久しぶりにあったあの人は相変わらず派手で胸元の大きく開いた下品な服装をしていた。
「どうして捜索願なんか出したの?」
「そんなの、娘だからに決まってるだろう。家出した娘を探すのがそんなにおかしいかい?」
「嘘よ!娘だなんて思ってない癖に。私を彼から引き離してどうするの。」
「さあね。大体、まだ17のお前が男と同棲なんていやらしい。」
あの人の言い方には下品な含みがある。
「別に変なことをしてる訳じゃないもん。ここにいたくないから家を出たの!私、絶対に彼のところに戻るから!」
「戻らせないよ。勝手に戻ったら、今度は二度と会えないようにしてやるから。法律ってのはそうやって使うものさ。」
「そんな……」
あの人は言葉を失った私を見て、薄笑いを浮かべていた。
二人組の警察官に目の前で警察手帳を見せられて、
「お母さまから捜索願が出されています。一緒に帰りましょう」
と言われた時、私に母親なんていたっけと思った。
それが継母であるあの人だと気が付いた時、
「嫌です。私は絶対に帰りません。」
──絶対に戻るものかと思った。
だけどその後に続いた警察からの「このままでは強制的に連れていくことになりますし、あなたの大切な人にも会えなくなる可能性がありますよ。」という言葉を聞いて渋々戻ることを決めた。
大人しく家に戻ると、久しぶりにあったあの人は相変わらず派手で胸元の大きく開いた下品な服装をしていた。
「どうして捜索願なんか出したの?」
「そんなの、娘だからに決まってるだろう。家出した娘を探すのがそんなにおかしいかい?」
「嘘よ!娘だなんて思ってない癖に。私を彼から引き離してどうするの。」
「さあね。大体、まだ17のお前が男と同棲なんていやらしい。」
あの人の言い方には下品な含みがある。
「別に変なことをしてる訳じゃないもん。ここにいたくないから家を出たの!私、絶対に彼のところに戻るから!」
「戻らせないよ。勝手に戻ったら、今度は二度と会えないようにしてやるから。法律ってのはそうやって使うものさ。」
「そんな……」
あの人は言葉を失った私を見て、薄笑いを浮かべていた。