想い花をキミに
「昔からここでお店をやってるんですか?」
「んー、ここでも長いけど、最初はすごく田舎の方でやってたのよ。引っ越してこの町に来てからは今日までずっとここでやってきたの。でもそれも今日でおしまい。」
とその方は一瞬目を伏せて悲しそうな顔をする。
「どうしてですか?」
「私もそろそろ年だし、店を畳んで娘夫婦と一緒に暮らさないかって言われてるからそっちに行くことにしたの。だからこの花たちとも今日でお別れ。」
こんなに綺麗なのに……
私も少し悲しくなって、綺麗に並んでいるお花たちに視線を落とすと、
「あなた、ダイヤモンドりりーが好きなのよね。良かったらこれ貰ってくれないかしら。これも何かの縁だし、あなたに渡すのが良いと思うの。」
と言って、その方はすぐにダイヤモンドリリーの花束を作ってくれた。
「え、いいんですかこんなに?」
「ええ。その方が私もこの花も嬉しいわ。」
とその方は私に花束を手渡しながら微笑んだ。
日の光にあたると本当に宝石みたいにキラキラしてて、初めてこれを彼から貰った時のような幸せな気持ちを思い出し、自然と笑顔がこぼれた。
「ありがとうございます!」
「いい笑顔ね。」
そう話すその方の笑顔もまた宝石みたいだと思った。
「んー、ここでも長いけど、最初はすごく田舎の方でやってたのよ。引っ越してこの町に来てからは今日までずっとここでやってきたの。でもそれも今日でおしまい。」
とその方は一瞬目を伏せて悲しそうな顔をする。
「どうしてですか?」
「私もそろそろ年だし、店を畳んで娘夫婦と一緒に暮らさないかって言われてるからそっちに行くことにしたの。だからこの花たちとも今日でお別れ。」
こんなに綺麗なのに……
私も少し悲しくなって、綺麗に並んでいるお花たちに視線を落とすと、
「あなた、ダイヤモンドりりーが好きなのよね。良かったらこれ貰ってくれないかしら。これも何かの縁だし、あなたに渡すのが良いと思うの。」
と言って、その方はすぐにダイヤモンドリリーの花束を作ってくれた。
「え、いいんですかこんなに?」
「ええ。その方が私もこの花も嬉しいわ。」
とその方は私に花束を手渡しながら微笑んだ。
日の光にあたると本当に宝石みたいにキラキラしてて、初めてこれを彼から貰った時のような幸せな気持ちを思い出し、自然と笑顔がこぼれた。
「ありがとうございます!」
「いい笑顔ね。」
そう話すその方の笑顔もまた宝石みたいだと思った。