想い花をキミに
love stage15. 12時の鐘の音が鳴り響くとき
「別れよう。」
その一言を発したのは自分なのに、傷ついたのもまた自分だった。
今にも泣き出しそうな表情をしているのはきっと彼だけじゃない。
「は?どうして急にそんなこと言うんだよ。」
状況を理解できない彼が混乱と戸惑いの混ざり合ったような顔で私を振り返る。
「私たち、これ以上一緒にいたらいけない気がするの……」
「だからどうしてそんなこと言うんだよ?」
「ごめんなさい……」
声を荒げる彼に謝ることしかできない。
何を言ったって、納得できる理由なんてひとつもないんだから。
私自身がはっきりと別れる理由を見い出せていないのに答えられるわけないじゃない。だけどもう、一緒にはいられないの。
俯く私に彼が、
「全然わかんねーよ。今俺の事好きって言ってくれたじゃんか。あれは何なんだよ?嘘だって言うのかよ!」
「違うよ」
「じゃあ何でだよ?」
「……」
「何で黙るんだよ!」
肝心な所は黙り込む私にいらだつ彼が、激しく私の肩を掴む。
そして私と目線を合わせるように屈みこむと、
「なんで急にそんなこと言うのか知らないけど、俺は絶対に別れないからな。」
怒りのこもった視線を向けられる。
その一言を発したのは自分なのに、傷ついたのもまた自分だった。
今にも泣き出しそうな表情をしているのはきっと彼だけじゃない。
「は?どうして急にそんなこと言うんだよ。」
状況を理解できない彼が混乱と戸惑いの混ざり合ったような顔で私を振り返る。
「私たち、これ以上一緒にいたらいけない気がするの……」
「だからどうしてそんなこと言うんだよ?」
「ごめんなさい……」
声を荒げる彼に謝ることしかできない。
何を言ったって、納得できる理由なんてひとつもないんだから。
私自身がはっきりと別れる理由を見い出せていないのに答えられるわけないじゃない。だけどもう、一緒にはいられないの。
俯く私に彼が、
「全然わかんねーよ。今俺の事好きって言ってくれたじゃんか。あれは何なんだよ?嘘だって言うのかよ!」
「違うよ」
「じゃあ何でだよ?」
「……」
「何で黙るんだよ!」
肝心な所は黙り込む私にいらだつ彼が、激しく私の肩を掴む。
そして私と目線を合わせるように屈みこむと、
「なんで急にそんなこと言うのか知らないけど、俺は絶対に別れないからな。」
怒りのこもった視線を向けられる。