想い花をキミに
「私は就職かな。勉強とかあんまりできないし、早く働いて自分でお金稼ぎたいし!」

「就職かあ。」

大学へは進まず就職して社会に出る、そういう進路もあるのか。

「えー、私は絶対大学に行きたいよ。だって本気で大学を目指そうって思えるのは高校生の今くらいじゃない?大人になってからやり直すのは大変そうだし。」

「たしかにね~」

みんなの会話を聞いていると、それぞれにやりたいことや進みたい方向があって、なんだか置いて行かれたような気分になった。

「私は……全然やりたいことが見つからないや」

そんな不安をついこぼしてしまう。
私の浮かない表情に気づいた友達の一人が、

「じゃあやりたいこと探せばいいんだよ!」

と言ってくれた。

「探すってば?」

いまいちピンとこない私に友人が、

「例えば、いろんな大学のオープンキャンパスに行って大学ってどんなことをやってるのか自分で知るの。その中に、もしかしたらあさかのやりたいことが見つかるかもしれないしさ。とりあえず興味あるとこのオープンキャンパスに行ってみたら?」

と教えてくれた。
オープンキャンパスか、考えてなかったな。

「そうだね、とりあえず行ってみようかな。」

みんなから「頑張れ」とエールを貰い前向きになった私は、とりあえずオープンキャンパスをやっている大学を検索することにした。
< 145 / 211 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop