想い花をキミに
また次の休みも私は別の大学のオープンキャンパスに参加してみたけど、そこでも前回同様、興味を惹かれるものはなかった。
「私ってやりたいことがないのかな。」
と肩を落として落ち込む私に友だちが、
「そんなことないって。まだ探し始めたばっかりじゃん!」
と明るく励ましてくれるけど、せっかくの休日にわざわざ付き合ってもらっていてこの状態だとすごく申し訳なくなる。
それから私は一人でも大学のオープンキャンパスへ足を運んだり、ネットで検索したりとしてみたけど、ただ時間だけが過ぎていくばかりだった。
「あさか、何か見つかった?」
そんな友だちの問いかけにも胸が苦しきなるくらい、私は進路に悩んでいた。
浮かない表情で首を横に振る私に、
「大丈夫だよ!私のお姉ちゃんなんて高校三年生の秋に進路決めたんだから。」
とちょっとでも私を慰めようとしてくれるみんなの優しさが心苦しくもあった。
友だちと別れて帰る時にはその足取りが更に重くなっていた。
トボトボと一歩ずつ足を踏み出しながら歩く私の歩く速さは、散歩をしているお年寄りより遅い気がする。
隼太は多分、医学部に進学したんだよね。
あまり進路の事は話したことなかったけど、前に一度、「医者になりたい」と彼が言っていたのを思い出した。
「私ってやりたいことがないのかな。」
と肩を落として落ち込む私に友だちが、
「そんなことないって。まだ探し始めたばっかりじゃん!」
と明るく励ましてくれるけど、せっかくの休日にわざわざ付き合ってもらっていてこの状態だとすごく申し訳なくなる。
それから私は一人でも大学のオープンキャンパスへ足を運んだり、ネットで検索したりとしてみたけど、ただ時間だけが過ぎていくばかりだった。
「あさか、何か見つかった?」
そんな友だちの問いかけにも胸が苦しきなるくらい、私は進路に悩んでいた。
浮かない表情で首を横に振る私に、
「大丈夫だよ!私のお姉ちゃんなんて高校三年生の秋に進路決めたんだから。」
とちょっとでも私を慰めようとしてくれるみんなの優しさが心苦しくもあった。
友だちと別れて帰る時にはその足取りが更に重くなっていた。
トボトボと一歩ずつ足を踏み出しながら歩く私の歩く速さは、散歩をしているお年寄りより遅い気がする。
隼太は多分、医学部に進学したんだよね。
あまり進路の事は話したことなかったけど、前に一度、「医者になりたい」と彼が言っていたのを思い出した。