想い花をキミに
それは決してお父さんに決められたからというわけではなく、隼太自身の意志でそう言っているようにその時は聞こえた。
「医者ってかっこいいね。」と目を輝かせる私に、
「昔ある素晴らしい医者に命を救われたことがあって。その時、医者になりたいって思ったんだ。」
と隼太は語っていた。
「医者かあ。すごいな。」
隼太はきっと素敵な医者になる、私はそう思った。
その時ふと、道の途中に設置されてある掲示板に目が止まる。
「看護学生、募集?」
それは県外の看護師専門学校の募集要項だった。
その文字を目にした瞬間、私の頭の中に幸せだった父と母の記憶が浮かんだ。
しっかりとは覚えていなくても、医者である父と看護師として父を支えていた母の姿が浮かび、これだと思った。
どうして今まで気づかなかったんだろう。どの大学に行っても看護学部はあったのに、その時は全然ピンとこなかった。
「私、看護師になる。」
その掲示板を食い入るように見つめながら、私はやりたいことを見つけた。
"今はさ、ほんとに取りあえずでいいから生きてみろ。絶対にその方がいいから。やりたいことが見つかるまで、な。"
その時、隼太と初めて会った時に言われた言葉を思い出した。
これが隼太を失った私にとっての、次の生きる意味になるのかな。
隼太、私も頑張ってみるね。
「医者ってかっこいいね。」と目を輝かせる私に、
「昔ある素晴らしい医者に命を救われたことがあって。その時、医者になりたいって思ったんだ。」
と隼太は語っていた。
「医者かあ。すごいな。」
隼太はきっと素敵な医者になる、私はそう思った。
その時ふと、道の途中に設置されてある掲示板に目が止まる。
「看護学生、募集?」
それは県外の看護師専門学校の募集要項だった。
その文字を目にした瞬間、私の頭の中に幸せだった父と母の記憶が浮かんだ。
しっかりとは覚えていなくても、医者である父と看護師として父を支えていた母の姿が浮かび、これだと思った。
どうして今まで気づかなかったんだろう。どの大学に行っても看護学部はあったのに、その時は全然ピンとこなかった。
「私、看護師になる。」
その掲示板を食い入るように見つめながら、私はやりたいことを見つけた。
"今はさ、ほんとに取りあえずでいいから生きてみろ。絶対にその方がいいから。やりたいことが見つかるまで、な。"
その時、隼太と初めて会った時に言われた言葉を思い出した。
これが隼太を失った私にとっての、次の生きる意味になるのかな。
隼太、私も頑張ってみるね。