想い花をキミに
隼太の為じゃないといえば嘘になるけど、本当にこれが私のやりたいことなんだと思った。
医者になる未来が決まっている隼太のそばで看護師として働いている自分、そんな二人の姿を想像しただけで頑張ろうという意欲が沸いてくる。
自分から別れを口にしておいて身勝手なのは分かっているけれど、医者になる隼太のそばにいたいという思いが強かった。
距離は離れていたとしても、看護師になることで隼太の近くにいれるような気がしたから。
看護師になると決めた私は迷わずその専門学校へ願書を出した。
受験費用も自分のバイト代で賄った。
そして全ての準備を整えてからあの人の所へ向かったの。
「私、看護師になる。だから高校を卒業したらこの家を出ていく。」
テレビの前に座りこみ手鏡を開きながら化粧をしていたあの人は、突然隣に立った私を横目に赤い口紅を塗っていた手を止めた。
夢を持った今の私にもうあの人に対する恐怖なんてないから、堂々と言いたいことを言おう。
家を出ていく、その言葉を耳にした途端一瞬であの人の顔つきが変わったけど、
「もう願書も出したし、下宿先の目星もついてるの。」
私は怯まない。やりたいことが見つかったから、ここからちゃんと生きていくって決めたの。だから負けないよ。
医者になる未来が決まっている隼太のそばで看護師として働いている自分、そんな二人の姿を想像しただけで頑張ろうという意欲が沸いてくる。
自分から別れを口にしておいて身勝手なのは分かっているけれど、医者になる隼太のそばにいたいという思いが強かった。
距離は離れていたとしても、看護師になることで隼太の近くにいれるような気がしたから。
看護師になると決めた私は迷わずその専門学校へ願書を出した。
受験費用も自分のバイト代で賄った。
そして全ての準備を整えてからあの人の所へ向かったの。
「私、看護師になる。だから高校を卒業したらこの家を出ていく。」
テレビの前に座りこみ手鏡を開きながら化粧をしていたあの人は、突然隣に立った私を横目に赤い口紅を塗っていた手を止めた。
夢を持った今の私にもうあの人に対する恐怖なんてないから、堂々と言いたいことを言おう。
家を出ていく、その言葉を耳にした途端一瞬であの人の顔つきが変わったけど、
「もう願書も出したし、下宿先の目星もついてるの。」
私は怯まない。やりたいことが見つかったから、ここからちゃんと生きていくって決めたの。だから負けないよ。