想い花をキミに
到着すると案の定隼太は先にいて、近くの壁に寄りかかりながら私を待っていた。
「あ、お待たせ」
近づいて緊張気味に声をかけると、「俺も今来たとこだから」と言い、「じゃあ行くぞ」と言った彼の声で私たちのデートが始まった。
一緒に映画を見て、その後にボーリングをしてたくさんはしゃいで、お腹が空いたらおしゃれなカフェに入って、あっという間に時間は過ぎていった。
「楽しかったね!」
満面の笑みを浮かべながら、隣を歩く彼の横で私は、さっき買ってもらったフルーツジュースを一口飲む。
甘酸っぱいパイナップルとリンゴの味わいが口の中に広がり、思わず「美味しい!」と口に出してしまった。
「子供かよ。」と私を見て笑う彼に、「だってほんとだもん。嘘だと思うなら飲んでみれば?」と冗談でカップを差し出してみた。
飲めるもんならね、と思っていた私をよそに隼太は、
「ほんとかよ。」
と言いながら、ぐいっとカップを持つ私の手首を掴んで引き寄せると、そのままストローを咥えてジュースを一口飲んだ。
そして、「たしかに美味いな。」と何事もなかったかのように私の手を離すと、また歩き出したの。
彼の行動に私の思考が完全に止まった。
びっくりしたじゃん。まさか本当に飲むなんて。
これって間接キスになるんじゃないの?
ついさっき彼が口をつけたストローの先端を見つめて、これからどうしたらいいのか戸惑う私。
「あ、お待たせ」
近づいて緊張気味に声をかけると、「俺も今来たとこだから」と言い、「じゃあ行くぞ」と言った彼の声で私たちのデートが始まった。
一緒に映画を見て、その後にボーリングをしてたくさんはしゃいで、お腹が空いたらおしゃれなカフェに入って、あっという間に時間は過ぎていった。
「楽しかったね!」
満面の笑みを浮かべながら、隣を歩く彼の横で私は、さっき買ってもらったフルーツジュースを一口飲む。
甘酸っぱいパイナップルとリンゴの味わいが口の中に広がり、思わず「美味しい!」と口に出してしまった。
「子供かよ。」と私を見て笑う彼に、「だってほんとだもん。嘘だと思うなら飲んでみれば?」と冗談でカップを差し出してみた。
飲めるもんならね、と思っていた私をよそに隼太は、
「ほんとかよ。」
と言いながら、ぐいっとカップを持つ私の手首を掴んで引き寄せると、そのままストローを咥えてジュースを一口飲んだ。
そして、「たしかに美味いな。」と何事もなかったかのように私の手を離すと、また歩き出したの。
彼の行動に私の思考が完全に止まった。
びっくりしたじゃん。まさか本当に飲むなんて。
これって間接キスになるんじゃないの?
ついさっき彼が口をつけたストローの先端を見つめて、これからどうしたらいいのか戸惑う私。