想い花をキミに
一人で悶々と考えていても仕方ないから、私は思い切って隼太の番号に連絡してみることにした。
別れてからも番号は消せずにいたから、今も携帯に残ってるの。
そして私自信も番号を変えられずにいたから。
もし隼太も番号を変えていなければ、私からの連絡を待っていてくれてるんなら──、
どうか繋がりますようにと願いながら発信ボタンを押した。
しばらく呼び出し音が鳴った後、いつもより低めで「はい」と隼太の声がした。
「あ、私!亜砂果です。」
話すことを考えていなかった私は、咄嗟に自分の名前を名乗ると、
「分かるよ。登録してあるから。」
と隼太が電話越しに笑ったのが聞こえてきて、彼も私の番号を消さずにいてくれたんだと知って胸が熱くなった。
「急にどうした?」
ふふっと笑ってる私に隼太が尋ねるから、「用事はないんだけど、ちょっと気になって」と伝えると、「俺が恋しいんだろ?」って冗談を言ってきたから「そんなんじゃないからバカ!」って言っちゃった。
本当はすごく恋しいよ。
だけどそれを自分からは伝えられないから、こうして電話越しに隼太を感じているだけで十分だと自分に言い聞かせている。
別れてからも番号は消せずにいたから、今も携帯に残ってるの。
そして私自信も番号を変えられずにいたから。
もし隼太も番号を変えていなければ、私からの連絡を待っていてくれてるんなら──、
どうか繋がりますようにと願いながら発信ボタンを押した。
しばらく呼び出し音が鳴った後、いつもより低めで「はい」と隼太の声がした。
「あ、私!亜砂果です。」
話すことを考えていなかった私は、咄嗟に自分の名前を名乗ると、
「分かるよ。登録してあるから。」
と隼太が電話越しに笑ったのが聞こえてきて、彼も私の番号を消さずにいてくれたんだと知って胸が熱くなった。
「急にどうした?」
ふふっと笑ってる私に隼太が尋ねるから、「用事はないんだけど、ちょっと気になって」と伝えると、「俺が恋しいんだろ?」って冗談を言ってきたから「そんなんじゃないからバカ!」って言っちゃった。
本当はすごく恋しいよ。
だけどそれを自分からは伝えられないから、こうして電話越しに隼太を感じているだけで十分だと自分に言い聞かせている。