想い花をキミに
そう思いながら歩いていると、きれいなイルミネーションの光が目に入り、私はケーキでも買って帰ろうとそのケーキ屋さん立ち寄った。
「いらっしゃいませ~」という明るい店員さんの声とともに目に入ったのは色とりどりのカラフルなケーキたち。
「ご注文はお決まりでしょうか?」
「えーっと──」
目移りしそうな商品たちの中、ふと目についたのは、
「これ下さい!」
ケーキを買った帰り道、私は箱を揺らさないように慎重に歩いていた。
右手に持ったケーキの箱を眺めながら、無理してでも幸せな気持ちを思い浮かべてみる。
一人でだってクリスマスは祝えるよ。
別に寂しくないし、気楽でいいじゃない。
帰っておばちゃんの作るご飯を食べて、一緒にケーキを食べよう。
私の好みでケーキを選んじゃったけど、おばちゃん食べられるかな?
ふふ、っと小さく微笑み、軽い足取りで歩く。
その角を曲がればもうすぐそこはアパートって時──、
遠くから、私を呼ぶ一番会いたい人の声がした気がしたの。
「亜砂果」って呼ぶ……隼太の。
「いらっしゃいませ~」という明るい店員さんの声とともに目に入ったのは色とりどりのカラフルなケーキたち。
「ご注文はお決まりでしょうか?」
「えーっと──」
目移りしそうな商品たちの中、ふと目についたのは、
「これ下さい!」
ケーキを買った帰り道、私は箱を揺らさないように慎重に歩いていた。
右手に持ったケーキの箱を眺めながら、無理してでも幸せな気持ちを思い浮かべてみる。
一人でだってクリスマスは祝えるよ。
別に寂しくないし、気楽でいいじゃない。
帰っておばちゃんの作るご飯を食べて、一緒にケーキを食べよう。
私の好みでケーキを選んじゃったけど、おばちゃん食べられるかな?
ふふ、っと小さく微笑み、軽い足取りで歩く。
その角を曲がればもうすぐそこはアパートって時──、
遠くから、私を呼ぶ一番会いたい人の声がした気がしたの。
「亜砂果」って呼ぶ……隼太の。