想い花をキミに
「じゃあ後は合格発表を待つだけだな。」
「うん!」
パタンと手に持っていた問題用紙を閉じると、
「ねえ、ちゃんと頑張ったんだから誉めて?」
って子供っぽくねだってみる。
そうすると、「はいはい。手のかかるやつだな」って言いながらも、隼太は私をソファに押し倒し、「どうして欲しい?」って聞いてくるから、
「隼太の好きなようにして」
って私の全てを隼太に委ねるように両腕を彼の首に回す。
「じゃあもう考える余裕がないくらいにしてやらないと」
って意地悪っぽい目で笑ったかと思うと、本当に息つく間もないくらいに何度も深いキスを繰り返され、私は幸せの渦の中へと落ちて行ったの。
だけど、好きなようにしてって自分から言ったくせに「もう無理だよ」って先に根をあげたのも私だったんだ。
そんな私を見て隼太はやれやれって苦笑いしてたね。
「まずは会ってほしい人がいる」
試験が終わった私は特に学校にも行く必要がなくて、今日は隼太に呼ばれて朝早くから彼のところへと来ていた。
”砂果の試験が終わったら、色々と準備しなきゃいけないことがあるんだ。”
前に隼太が言っていた準備って病院の経営のこととか披露宴のこととかだと思ってたけど、彼についていった先で待っていたのはきっちりとスーツを着込んだできる風の男の人で、
「初めまして。弁護士の遠野と申します。」
丁寧な言葉づかいで挨拶をした後、弁護士と名乗ったその人は私にゆっくりと頭を下げた。
「うん!」
パタンと手に持っていた問題用紙を閉じると、
「ねえ、ちゃんと頑張ったんだから誉めて?」
って子供っぽくねだってみる。
そうすると、「はいはい。手のかかるやつだな」って言いながらも、隼太は私をソファに押し倒し、「どうして欲しい?」って聞いてくるから、
「隼太の好きなようにして」
って私の全てを隼太に委ねるように両腕を彼の首に回す。
「じゃあもう考える余裕がないくらいにしてやらないと」
って意地悪っぽい目で笑ったかと思うと、本当に息つく間もないくらいに何度も深いキスを繰り返され、私は幸せの渦の中へと落ちて行ったの。
だけど、好きなようにしてって自分から言ったくせに「もう無理だよ」って先に根をあげたのも私だったんだ。
そんな私を見て隼太はやれやれって苦笑いしてたね。
「まずは会ってほしい人がいる」
試験が終わった私は特に学校にも行く必要がなくて、今日は隼太に呼ばれて朝早くから彼のところへと来ていた。
”砂果の試験が終わったら、色々と準備しなきゃいけないことがあるんだ。”
前に隼太が言っていた準備って病院の経営のこととか披露宴のこととかだと思ってたけど、彼についていった先で待っていたのはきっちりとスーツを着込んだできる風の男の人で、
「初めまして。弁護士の遠野と申します。」
丁寧な言葉づかいで挨拶をした後、弁護士と名乗ったその人は私にゆっくりと頭を下げた。