想い花をキミに
「この度は、息子が我が宮元病院を経営していくにあたり、このような披露宴を開催することができて大変嬉しく思います。」
と祝辞を述べているのを聞き、なんだ、普通に披露宴が始まるんじゃんと思った。
てっきり隼太のことだから、披露宴は出席しないで私と結婚します、みたいな展開になるのかと思ってたけど、何事もなく次々と来賓の挨拶も終了していく。
でも私はこの会場に来た時から、隼太の姿を見ていない。
会場を見渡しても、隼太のお父さんがせわしなく挨拶に回ってる姿は見えるのに、肝心の彼本人がいないなんておかしいよね。
どこに行ったんだろ。
隼太の姿を探してキョロキョロ視線を動かす私の耳に、「続いては、ご子息、宮元隼太様から、お言葉を頂きます。」というアナウンスが聞こえた。
周囲が息を飲んで会場の前方へ集中するのが分かった。
だけど、アナウンスが流れても一向に隼太は姿を見せなかった。
「宮元隼太様?宮元様?」とアナウンスで彼を探す声が響く。
「隼太??」
まさか本当に来てないなんて……
どよめく場内。唖然とする私。慌てふためいて近くの来賓へ頭を下げ始める隼太のお父さん。
会場が混乱しかけたその時、
と祝辞を述べているのを聞き、なんだ、普通に披露宴が始まるんじゃんと思った。
てっきり隼太のことだから、披露宴は出席しないで私と結婚します、みたいな展開になるのかと思ってたけど、何事もなく次々と来賓の挨拶も終了していく。
でも私はこの会場に来た時から、隼太の姿を見ていない。
会場を見渡しても、隼太のお父さんがせわしなく挨拶に回ってる姿は見えるのに、肝心の彼本人がいないなんておかしいよね。
どこに行ったんだろ。
隼太の姿を探してキョロキョロ視線を動かす私の耳に、「続いては、ご子息、宮元隼太様から、お言葉を頂きます。」というアナウンスが聞こえた。
周囲が息を飲んで会場の前方へ集中するのが分かった。
だけど、アナウンスが流れても一向に隼太は姿を見せなかった。
「宮元隼太様?宮元様?」とアナウンスで彼を探す声が響く。
「隼太??」
まさか本当に来てないなんて……
どよめく場内。唖然とする私。慌てふためいて近くの来賓へ頭を下げ始める隼太のお父さん。
会場が混乱しかけたその時、