想い花をキミに
隼太は一歩、また一歩と確かな足取りで私に近づくと、私の正面で立ち止まりニッコリ微笑みながら片手をスッと私の前に差し出した。
「やっと言える。」
その表情は清々しい。そして、
「僕と一緒にこれからの人生を歩んでほしい。清宮亜砂果さん、僕と結婚して下さい。」
私の目を見て迷いなく発せられたその言葉に、周囲がどよめく。
突然のプロポーズ。
それでも、彼の目は私からそれることなく真っ直ぐにこちらを向いている。
もう隼太に迷いがないことは分かっていた。そして私にも。
だから私もその想いに真っ直ぐに応える必要があると思うの。
これからの事を恐れなくていい。
私も隼太を見つめ、照れくさいような、嬉しいような、そんな気持ちを込めながら微笑み、その手を握り返そうと手を伸ばした時、
「ちょっと待ちなさい。そんなこと急に言われても、タダでうちの子を渡すことなんてできないわ。」
突然私たちの間を割って入ってきたのはあの人。
誰が呼んだのだろう。
あの人はしっかりとドレスを着こんで会場内にいたみたい。
「タダで、とはどういった意味でしょうか。」
そんなあの人に怯むことなく隼太が冷静に返す。
「やっと言える。」
その表情は清々しい。そして、
「僕と一緒にこれからの人生を歩んでほしい。清宮亜砂果さん、僕と結婚して下さい。」
私の目を見て迷いなく発せられたその言葉に、周囲がどよめく。
突然のプロポーズ。
それでも、彼の目は私からそれることなく真っ直ぐにこちらを向いている。
もう隼太に迷いがないことは分かっていた。そして私にも。
だから私もその想いに真っ直ぐに応える必要があると思うの。
これからの事を恐れなくていい。
私も隼太を見つめ、照れくさいような、嬉しいような、そんな気持ちを込めながら微笑み、その手を握り返そうと手を伸ばした時、
「ちょっと待ちなさい。そんなこと急に言われても、タダでうちの子を渡すことなんてできないわ。」
突然私たちの間を割って入ってきたのはあの人。
誰が呼んだのだろう。
あの人はしっかりとドレスを着こんで会場内にいたみたい。
「タダで、とはどういった意味でしょうか。」
そんなあの人に怯むことなく隼太が冷静に返す。