想い花をキミに
私は差し出されたその花を受け取りながら何度も頷き、「ずっと一緒にいるね。」と笑った。

不思議。もう私を縛るものなんて何もないんだから。
私はもう、堂々と隼太を好きだと言えるし、隼太の隣を歩くことができる。

暖かい春風が全身を包み込むように吹き上げ、私は自由なんだということを感じさせてくれる。

隼太を好きになれて幸せだった。
隼太を好きになって苦しかった。
今はもう全部幸せとしか思えない。

離れてた時間も、会いたいと苦しんだ日々も、私たちの愛の証として胸に刻んでおきたい。

「隼太、あの日ここで私を助けてくれてありがとう。」

素直な気持ちで言えた。

「たくさん傷つけてごめんね。」

思い出がガラスのコップと共に砕け散ったこと。

「隼太に出逢えたことが、私の最高の幸せだよ。」

素直な気持ちを口にする私に対し、

「別に、俺はそんなたいしたことはしてないよ。ただ、大好きだった"あさかちゃん"の笑顔を守りたかっただけだから。」

とそっぽを向きながら赤くなる彼に愛しさが溢れた私は「隼太!」と言って彼に抱きつき、彼が好きだと言ってくれたとびきりの笑顔を向ける。

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