想い花をキミに

love stage . エピローグ

エピローグ。

私たちのもう一つのお話。


「隼太、私言わなきゃいけないことがあるの。」

ふたりでテレビを見ながらまったりしている時に、私が突然切り出した。

「え、なに?」と一瞬で隼太の動きが止まる。

私の表情が真剣だったせいか、隼太は座り直すと、「大事な話なのか?」と聞き返してきた。

だから、「うん。」と答えると、

「ちょっと待て。俺たちたしかにまだ籍をいれただけで結婚式は挙げられてないけど、ちゃんと計画はしてるから、その別れるとか別れないとか言うのはちょっと……。」

と一人で話を勝手に進めるから私は、

「何の話をしてるの。私はそんなことで別れたりなんかしないよ。」

と伝えると、「なんだ。」と安心しきった様子で伸ばしていた背筋を元に戻す彼。
まったく。これでよくもまあ、「俺は愛してるからな。」なんて言えたよね。
全然私の事信用してないじゃない。
何かあるとすぐ、「別れるのはなしな」って言うんだから。

そんなにあの日の事が辛くてトラウマになったのは分かるけど、そろそろ時効にしてもいいんじゃない?

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