想い花をキミに
「これかわいい!」
色違いで並んだ二つのガラスのコップ。
そんなに派手じゃないけど、雪の結晶のような模様の中に星座が散りばめられたデザインのコップに目を奪われる。
何より、色違いってところがいい。
これを毎日隼太と使って過ごせたら、なんてことを考えるともう最高じゃない。
でもちょっと値段が高い気もするかな。
「それ気に入ったの?」
商品棚をじっと見つめる私を見て、隼太が聞いてくる。
「うん。可愛いなって思って、このデザインすごく素敵じゃない?」
「じゃあ買おっか。」
すぐに隼太が二つのコップを手に取り、レジへ向かおうとするから慌てて引き留めた。
「待って!私自分で買うよ。」
「いいよこれくらい。亜砂果はそんなこと気にしなくていいの。」
と軽やかにかわされてしまい、お会計を済ませた彼はすぐに戻ってきた。
「はい、俺からのプレゼント。」
と言って丁寧にラッピングされた包みを渡してくれる。
「ありがとう。」
思わずぎゅっと包みを抱きしめると、
「そんなに嬉しい?」って聞かれたから、
「嬉しいよ。だって隼太とお揃いだもん。」と素直に答えると「単純」って笑われた。
単純でもいいよ。私にはすごく嬉しいことなんだから。
初めてできたお揃いのものなんだし、絶対に大切にしよっと。
私は買い物を終えて家に着くまで、そのコップをずっと大切に抱えていた。
色違いで並んだ二つのガラスのコップ。
そんなに派手じゃないけど、雪の結晶のような模様の中に星座が散りばめられたデザインのコップに目を奪われる。
何より、色違いってところがいい。
これを毎日隼太と使って過ごせたら、なんてことを考えるともう最高じゃない。
でもちょっと値段が高い気もするかな。
「それ気に入ったの?」
商品棚をじっと見つめる私を見て、隼太が聞いてくる。
「うん。可愛いなって思って、このデザインすごく素敵じゃない?」
「じゃあ買おっか。」
すぐに隼太が二つのコップを手に取り、レジへ向かおうとするから慌てて引き留めた。
「待って!私自分で買うよ。」
「いいよこれくらい。亜砂果はそんなこと気にしなくていいの。」
と軽やかにかわされてしまい、お会計を済ませた彼はすぐに戻ってきた。
「はい、俺からのプレゼント。」
と言って丁寧にラッピングされた包みを渡してくれる。
「ありがとう。」
思わずぎゅっと包みを抱きしめると、
「そんなに嬉しい?」って聞かれたから、
「嬉しいよ。だって隼太とお揃いだもん。」と素直に答えると「単純」って笑われた。
単純でもいいよ。私にはすごく嬉しいことなんだから。
初めてできたお揃いのものなんだし、絶対に大切にしよっと。
私は買い物を終えて家に着くまで、そのコップをずっと大切に抱えていた。