想い花をキミに
お?この反応は効果ありかな?
嬉しくなったのも束の間で、隼太はすぐに「いや、待ってないよ。じゃあ行くぞ。」と言い直すと、あとは普段通りの彼。
大した反応もなく、スタスタと先に歩き出してしまう。
「ちょっと待って!」
私は慌てて彼の後を追うと、彼の左手に自分の右手を重ねる。
隼太は無言で握り返してくれるけど、今日はその仕草もどこかぎこちない。
似合わなかったかな……
そんな不安が胸をよぎる。
そんな私の不安を煽るかのように、その日のデートで隼太はほとんど私と目を合せなかった。
話しかけるといつもの口調で返ってくるけど、あとはずっと黙ったきり。
「隼太?どうかした?」
「別に。」
ずっとこんなやり取りばかり。
会話をしていても今日は携帯を見てばかりいるし、カフェでメニューを見えるように開いてあげても、「コーヒーでいい」とメニューすら見ずに答えるの。
さすがおかしいと思ったし不満があるなら言ってほしかったけど、面と向かって「その恰好は似合わない」って言われるのもちょっと嫌な気がして、結局何も言えずに私たちは帰路についた。
嬉しくなったのも束の間で、隼太はすぐに「いや、待ってないよ。じゃあ行くぞ。」と言い直すと、あとは普段通りの彼。
大した反応もなく、スタスタと先に歩き出してしまう。
「ちょっと待って!」
私は慌てて彼の後を追うと、彼の左手に自分の右手を重ねる。
隼太は無言で握り返してくれるけど、今日はその仕草もどこかぎこちない。
似合わなかったかな……
そんな不安が胸をよぎる。
そんな私の不安を煽るかのように、その日のデートで隼太はほとんど私と目を合せなかった。
話しかけるといつもの口調で返ってくるけど、あとはずっと黙ったきり。
「隼太?どうかした?」
「別に。」
ずっとこんなやり取りばかり。
会話をしていても今日は携帯を見てばかりいるし、カフェでメニューを見えるように開いてあげても、「コーヒーでいい」とメニューすら見ずに答えるの。
さすがおかしいと思ったし不満があるなら言ってほしかったけど、面と向かって「その恰好は似合わない」って言われるのもちょっと嫌な気がして、結局何も言えずに私たちは帰路についた。