想い花をキミに
ホっと胸をなでおろした私にその佐々木と名乗った男子高校生が、
「前から見てたんです。可愛いなって思って。だから、よければこれ受け取って下さい!」
そう言って差し出されたのは白い紙に書かれたアドレス。
「あの、バイト中ですしこういうのはちょっと……」
必死にアドレスを差し出してくる佐々木君の前で、一生懸命周囲を気にしながら対応する私。
どうしたらいいの。
受け取ることを渋っている私に佐々木君が、
「本当に以前からあなたのことが気になってたんです。南高校にいる友達にも聞いたりしてて、それで彼氏いないってことだったから思い切って声かけようと思って来たんです!」
と顔を赤らめながら必死に話す姿が健気に見えて、連絡はできないんだけどなと思いつつ、その紙を受け取ってしまった。
「連絡待ってますね!」嬉しそうにそう言い残して佐々木君は帰って行った。
困った。南高の私の友達ってきっとあの子だよね。
彼氏の存在を隠したことで変な期待をさせてしまったことがすごく申し訳ない。
私には隼太がいるからもちろん連絡なんてできるはずないし、する気もないんだけど、あの純粋な気持ちを傷つけることになると思うと胸が痛んだ。
どうしよう、そう思いながらエプロンのポケットへ受け取った紙をしまった。
すると後ろから、
「前から見てたんです。可愛いなって思って。だから、よければこれ受け取って下さい!」
そう言って差し出されたのは白い紙に書かれたアドレス。
「あの、バイト中ですしこういうのはちょっと……」
必死にアドレスを差し出してくる佐々木君の前で、一生懸命周囲を気にしながら対応する私。
どうしたらいいの。
受け取ることを渋っている私に佐々木君が、
「本当に以前からあなたのことが気になってたんです。南高校にいる友達にも聞いたりしてて、それで彼氏いないってことだったから思い切って声かけようと思って来たんです!」
と顔を赤らめながら必死に話す姿が健気に見えて、連絡はできないんだけどなと思いつつ、その紙を受け取ってしまった。
「連絡待ってますね!」嬉しそうにそう言い残して佐々木君は帰って行った。
困った。南高の私の友達ってきっとあの子だよね。
彼氏の存在を隠したことで変な期待をさせてしまったことがすごく申し訳ない。
私には隼太がいるからもちろん連絡なんてできるはずないし、する気もないんだけど、あの純粋な気持ちを傷つけることになると思うと胸が痛んだ。
どうしよう、そう思いながらエプロンのポケットへ受け取った紙をしまった。
すると後ろから、