想い花をキミに
「よっ」
突然聞きなれた声がして急いで後ろを振り向くと、制服姿の隼太が立っていた。
「隼太!っと、今帰り?」
驚きすぎて大きな声が出てしまった私は、口元を両手で押さえながら、久しぶりに見る彼の姿に嬉しさがこみ上げてきて顔が緩んでいくのが分かった。
「そう。ちょっと寄ってみようと思って、今来たとこ」
「今来たとこ」を強調して言った彼は、私のヘアゴムに視線を移すと「使ってくれてるんだな、それ」と目を細めてほほ笑んだ。
「そうだよ。もうこれがあるとバイトも頑張れちゃうから」
と私は見せつけるように頭を傾けて、髪を結んでいるヘアゴムのビジューがよく見えるようにしてあげた。
「そっか。じゃあ頑張れよ」
そんな私の頭を軽くポンっとすると、隼太は帰ってしまった。
短い時間だったけど、触れられた頭がすごく熱い様な気がして、胸がぎゅってなって、バイト中なのに私の顔はもう茹でタコみたいに赤くなっていたと思う。
隼太に会えたことが嬉しくて、残りのバイト時間はなんだかエネルギーが溢れてきて「いらっしゃいませー!」と大きな声で接客していたら店長さんに、「なんだか居酒屋にいるみたいだね」と笑われてしまった。
突然聞きなれた声がして急いで後ろを振り向くと、制服姿の隼太が立っていた。
「隼太!っと、今帰り?」
驚きすぎて大きな声が出てしまった私は、口元を両手で押さえながら、久しぶりに見る彼の姿に嬉しさがこみ上げてきて顔が緩んでいくのが分かった。
「そう。ちょっと寄ってみようと思って、今来たとこ」
「今来たとこ」を強調して言った彼は、私のヘアゴムに視線を移すと「使ってくれてるんだな、それ」と目を細めてほほ笑んだ。
「そうだよ。もうこれがあるとバイトも頑張れちゃうから」
と私は見せつけるように頭を傾けて、髪を結んでいるヘアゴムのビジューがよく見えるようにしてあげた。
「そっか。じゃあ頑張れよ」
そんな私の頭を軽くポンっとすると、隼太は帰ってしまった。
短い時間だったけど、触れられた頭がすごく熱い様な気がして、胸がぎゅってなって、バイト中なのに私の顔はもう茹でタコみたいに赤くなっていたと思う。
隼太に会えたことが嬉しくて、残りのバイト時間はなんだかエネルギーが溢れてきて「いらっしゃいませー!」と大きな声で接客していたら店長さんに、「なんだか居酒屋にいるみたいだね」と笑われてしまった。