想い花をキミに
「急に変わり始めたと思ったら、他のやつから彼氏はいないって言ってたって嬉しそうに言われて、俺がどんな気持ちだったか分かんねーだろ。でもお前は俺だけだって信じたかったけど、他のやつからアドレス受けってるの見ちまって不安になったし、どんどん綺麗になっていくお前を見て内心すげームカついてた。それで寄ってくる男に嫉妬してますなんて男が言えるか普通。お前こそ男心を分かれよ。」

こんなに荒っぽい隼太を初めて見た。

つかまれた時にひねった手首がズキズキと痛むけど、それ以上に隼太が辛そうで、たまらず私は彼をきつく抱きしめた。


女心を分かってないって男の人を責める言葉をよく耳にするけど、女だって男心を理解していない人が多いんじゃないかって思う。
男の人は独占欲が強いって聞くけど、だからこそ付き合っている自分の彼女から付き合ってないなんて言われちゃったら、存在を否定されたみたいで傷つくよね。
私は今の今まで隼太の気持ちに気が付かないできた。
私の方が隼太の気持ちを理解してあげられてなかったよね。
そんなに苦しい思いをさせてたなんて、本当にごめんね。

「ごめんね。」

と呟き、私の肩に乗せられた隼太の頭を抱きしめた。
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