想い花をキミに
love stage10. 本命vsチャレンジャー
"負けない"と心に誓ってみたものの、具体的にどうするのかまでは考えていなかった私。
そしてあの土曜日以来、私は隼太を避けるようになっていた。
電話にも出ないしLINEも既読スルー。
通学路だって駅の方は通らないようにしてみたり。
とにかく隼太には会いたくなかった。
今会ってしまえば私は彼になんて言うか分からないから。
そうやって何日も過ぎた頃、
いつも通り駅前を避けて帰っていた時、見慣れない人の姿がそこにあった。
ううん、正確にはこの道に普段はいない人ってこと。
「隼太……」
近くの木にもたれかかるようにして彼は立っていた。
その姿は明らかに不機嫌そうで──、
「なんで避けんの?」
ゆっくりと私に近づいてくる。
「……。」
「シカト?」
「……。」
当然と言えば当然。
隼太はどうして私が避けているのか知らないんだから。
だけど隼太が悪いんだよ。
新しくできたカフェでバイトしてることも教えてくれなかったし、コソコソと他の女と仲良さそうにしてるから。
本人にコソコソしてる自覚があるかどうかは別として。
「なあ聞いてんのかよ。」
しびれを切らしたように隼太が一歩、また一歩と近づいてくる。
「おい亜砂果!」
隼太が私の肩を掴み強く揺する。
そしてあの土曜日以来、私は隼太を避けるようになっていた。
電話にも出ないしLINEも既読スルー。
通学路だって駅の方は通らないようにしてみたり。
とにかく隼太には会いたくなかった。
今会ってしまえば私は彼になんて言うか分からないから。
そうやって何日も過ぎた頃、
いつも通り駅前を避けて帰っていた時、見慣れない人の姿がそこにあった。
ううん、正確にはこの道に普段はいない人ってこと。
「隼太……」
近くの木にもたれかかるようにして彼は立っていた。
その姿は明らかに不機嫌そうで──、
「なんで避けんの?」
ゆっくりと私に近づいてくる。
「……。」
「シカト?」
「……。」
当然と言えば当然。
隼太はどうして私が避けているのか知らないんだから。
だけど隼太が悪いんだよ。
新しくできたカフェでバイトしてることも教えてくれなかったし、コソコソと他の女と仲良さそうにしてるから。
本人にコソコソしてる自覚があるかどうかは別として。
「なあ聞いてんのかよ。」
しびれを切らしたように隼太が一歩、また一歩と近づいてくる。
「おい亜砂果!」
隼太が私の肩を掴み強く揺する。