親友のカラダ
『シグレごめんな…』


と麗央はアタシを優しく抱きしめました


優しく優しくキスをしてくれました


そして優しく優しく優しく…
アタシを抱いてくれました


何度も


『ごめん』


と謝りながら


抱いてくれました


アタシは半分凄く溶ける程嬉しく幸せでした


もう半分は

金で買った偽物が

アタシの心を無にしました

金では買えないモノが有るのは知っていました


それを痛感しました


麗央と重なり合いながら

涙が枯れた目から


見えない涙を沢山流しました
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