親友のカラダ
『もしもし』

アタシはルキに電話をした

「何??」

ルキの声が優しく耳に響く

『今下に居る。話しがあるの』
混ざり合った感情の行き場が見当たらない

しばらくしてルキが降りてきた

『……アタシには簡単に会ってくれるんだね…』


『…あがって行けよ』


ルキがあたしの手を引いてエレベーターに乗った


ルキの体温を感じた…懐かしい細くて綺麗な大きな手の感触を、アタシは忘れたりしない

否……忘れられないで居るんだ……
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