親友のカラダ
―撮影当日―


アタシは言われた通り夜閉店後にショップまでタクシーを走らせた


瞳も必ず来るんだ…普通に接しよう…


ルキさんから電話が鳴る時より、心臓が早く動いた


ショップに着くと数人の編集部のカメラマンとスタッフ、ショップスタッフが数人いた。


『木村様いらっしゃい。もう少しで撮影始まりますから、フィッテングルームでお着替えとかしていて下さい』


『…あの瞳は……』


『土屋様ならフィッテングルームでお直ししてますよ!』


と、フィッテングルームのカーテンが開いた


黒髪を巻きお姫様のような瞳が現れた。


『望!遅いよ〜』

と意外に普通過ぎる反応が返って来た

まるでアタシがまだ制服を着て高校生をやってた時みたいだ…

胸が苦しかった
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