親友のカラダ
ショップに少し早く着いたアタシは入念に髪を整えメイクを直した。


フィッテングルームから出た時望が来ていた。


普通に普通に……


アタシが普通にしていれば、望だって普通に接してくれるはず…


案の定、望も何もなかったようにアタシに接していた



『望〜髪おそろにしてみる?』

『えっマジ?道具無いよ』


『実は持ってきたんだよねー』
とアタシはコテをキャリーの中から引っ張り出した。


『わーい!おそろおそろー』

とアタシは望の髪の毛を慣れた手付きで綺麗に巻いていき、ものの数分で髪をセットした。


『わー瞳上手いね〜こーゆーの!練習してんのー?誰に教わるの〜?教えてよ!』


『ぷはは!慣れだよ〜初めはルキに教わったしいっつもやってもらってたケド…』

しまった…ルキネタは多分禁句だ…


『ははっ…いーなーありがと』
意外に望は普通だった
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