親友のカラダ
『望!シカトすんなよ!?』

アタシは望のベッドに腰をかけて望を揺さぶった


『……望…?』


力が抜けた望の体が手に伝わった


『ちょ…望……望…』


様子が変…と思い布団の中から望の手を出して脈を取ろうと思い手首に指を当てた……



ヌルッとした感覚が指に付いた


『えっ…』


アタシの手に真っ赤な血が付いていた


布団とシーツには大量とまではいかないが、真っ赤な血がにじんでいた



『望!望!』


アタシは首で脈と微かな呼吸を確認してバスルームからタオルを持ってきて脇の下と肘をタオルで縛って、手を頭の高さまで上げた


すぐにケータイから救急車を呼んだ…
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