親友のカラダ
救急車で一緒に大学病院に行き、聞いた事は望の左腕には沢山の切り傷があった。との事…


リストカットを常に繰り返し、傷の上に傷を重ねていた


『木村さんの御両親にはさっき連絡しましたので…』


『はい…』


白いレースの付いたブラウスの袖に


赤い望の血が付いてた


あたしは長椅子に座った


病院に場違いな格好でアタシは
涙すら出なかった
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