親友のカラダ
『剣。アタシはそんな冷たい人間にはなれないよ』


ハートの色が褪せていく


熱を帯びた感情が、どんどん冷たくなり消えそう


まるで、蒸発するように、何も初めから無かったかのように



『そんな事言える人間なんてアタシは最低だと思う。』


「お前はまだガキなんだよ」


ガキでも良いバカでも良い



『ガキでいーし』


「シグレに関わってたら、瞳の周りもみんな離れてくぞ?アイツが今どんだけ爪弾きされてるか知ってるだろ?お前も身の置き場考えろよ。」



『剣に迷惑はかけないよ。誰にも付き合ってる事言わないんだから…』



「シグレはさ、エンコーして貢ぎしてカラダ売って、お前知ってる?アイツ、ライブの時客の財布から金盗んでるって噂。俺はそんな人間とつるむお前が謎だね」



『望はそんな事しない!変な言いがかりつけんな!』
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