親友のカラダ
ルキの車が見えた。

間違える訳もない。

アタシはこみ上げる感情を抑えて、助手席に乗り込んだ



『ルキ』


ルキは何も言わず優しく笑って、綺麗な大きな手でアタシの髪を撫でた


赤信号で優しく優しくキスをくれた



懐かしいルキの匂い

甘くもなくて軽くもしてなくて
でも甘いルキの匂い


思い出がフラッシュバック



一つ一つ確かめる


口ピアスの鈍い冷たさ


赤い長い髪


綺麗な手


心地好い低い声で


『やっぱり、戻ってきた』


と言い優しく額にキスを落とす
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