親友のカラダ
『うん帰るよ!姉ちゃんもいるし』


『そっか!』


心配はあるけど、後は望の家族の問題

他人のあたしにはどーする事も出来ない。


望が自分でどーにかしなくちゃ


『瞳、剣と別れた?』


『えっ!?』


じーっとあたしを見つめる望


『ルキさんとヨリ戻したでしょ!?』


『……』


『良かったね』

望は優しく笑った。
今まで見たこともない笑顔で。

『…スレみたの?』


『ちがうよー!指輪!ルキさんとオソロに戻ってんぢゃん!』


あ…


『うん。やっぱ、ルキなんだよね…ごめん。』


申し訳ない気持ちでいっぱいになるよ


『なっ何謝ってんのー!!キモイよ!アタシ瞳が幸せならいいのー!!』


アタシって、矛盾してるんじゃないかって思った。
だって、望が好きだったルキを引き離しておいて、望の幸せを願ってる。


本当は、望は貢ぎをしてでも、ルキを手に入れたかったんじゃないかな……


それが、望の幸せだったんじゃ無いのかな?










16歳だったアタシはわからなかった。


でも何年かたっても、あの選択が正しかったか間違えてたかは分からない。


これからもずっと分からないと思う。
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