親友のカラダ
でもね麗央。


あたし、麗央の言葉を信じれる程強くないんだ…


自分を貫く勇気が欲しいよ


覚悟なんて、なんの確信もなくて、直面したら脆くて、すぐ崩れ落ちてしまうような、くだらないモノだったよ。



恐い…人が


恐い…みんなが敵に見えるの


心がまるで錆びたハサミでえぐられてる気分だよ



人を好きになるって…

こんなにも苦しいの…?

こんなにも…沢山の人をキズつけなくちゃ、手に入れられないモノ?




ルキとあたしはどーなるの?



望はどーなるの?



みんな…ごめんね。


涙で前は見えなくて、

歩くのも困難で、

あたしは麗央の腕の中でせめて呼吸を整えていた



早く、望にあわなきゃ


みんなに謝って…


言わなくちゃ




あたしは決めたんだ。この先もあまり長くは無いと思っていたから。



伝えなくちゃ
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