親友のカラダ
『ねぇ…』

『ハハハッ大丈夫だってなんつー顔してんの!?あたし駅前で友達待たせてるから行くね!メールするから!』


そー行って望は行ってしまった

この時掴んだ望の腕を離さなければ良かった。



人一倍甘えたがりな望は
人一倍人に甘えるのが下手で
人一倍寂しがり屋な望は
人一倍強がりだったのに…




ねぇ望…


あたし、あんたの力になりたかった


あんたに甘えて欲しかった


寂しいなら黙って傍にいて


泣きたい時は抱きしめてあげるから

あたしの胸で泣けば良いよ?




ねぇ望…


いつになっても、あんたはあたしにとって大切な存在で


いつになっても、あたしの記憶からは消えない人間なんだ




あの頃も今も

それは全く変わらない。


伝えられるなら、あんたに伝えたいよ


ごめんね。って言葉と一緒に。
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