親友のカラダ
麗央…

『ありがとっ』

麗央はニコッと笑った

きっと、望へ見せる麗央と、あたしに見せる麗央、ルキの前の麗央

全部違うけど、全部本当なんだろうな


『ひとみー!振り付けみてくんなーい!!』


ちょっと遠くからダンサーの先輩達が呼ぶ


『麗央ちょっと行かなきゃだからちょっと待ってて!!』

と、あたしはタバコをもみ消してベンチを立った


『あっいーよ。お前の顔見にきただけだし、俺今から剣に会うからさ!』



その名前に今でももやもや心が反応する…


『剣元気だから。大丈夫だから。瞳はルキさん支えてやってな。あの人、今一番大事な時だからさっ』


えっ…?


『ぢゃまた連絡するわ!』


そー言って麗央は手を振って帰って行った
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