ホンキでいっとく?
第1章

全てのはじまり

オレは徳富悠爾(とくとみゆうじ)!
名前の漢字が難しいのはしょうがないけど、何かいかにも日本史B! って雰囲気が否めないのは、気のせいでもなんでもない。

「資料集見てたら、カッコよかったもの。いい字じゃないの」
「悠爾、名前に負けない男になるんだぞ」

……何だ、ソレ。

まだ小5のオレに、両親は多大な期待を抱いているように見えたかもしれない、しかし、実際はかなりの放任主義で、オレはあんまりかまわれていない。

今思えば、それが悲しかったのかな……?

いや、そんなことはない。
とにかくオレは、まだ10年ほどしか歩んでいない人生を後悔したくなるような、大事件(?)に巻き込まれてしまった。(というより、引き起こしてしまった)
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