ホンキでいっとく？
オレはいつのまにか異臭にも慣れ、顔を上げる。
そこからオレの目にうつったものは、何とも言えないものだった。

まず目についたもの。
薄い頭。
次に目についたもの。
メタボリックまっしぐら、というか、メタボリックそのまんまのような体型。
最後に、全身ぴったりの、青色スーツ。

顔は、微妙。
目は腫れぼったくて一重だけど、全体的に見ればそんなに悪い顔じゃない。
じゃあ、何故こうまで納得のいかない風貌なのか。

それは、やはりこの１００キロオーバーと思われる体と、これでもか！　なぐらい張り付いたスーツに原因がある。

「ふぅ……悪魔に封じられた時は、もうダメかと思ったけどね……。しかし、生きていればこういうこともあるんだねっ！」
「は……。言ってるイミが、よくわからないんですけど……」
そーっと目を逸らしながら、オレはたずねてみた。
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