うるさいアドバイスは嫌味としか思えません。意気地なしのアホとののしった相手はずっと年上の先輩です。
23いろんな思いが交差する真ん中に一緒にいてあげる、ね。
浴室で脱ぐ前に改めて見る。
すごくきれいなブラウスだった。
透けてる下着が残念だけど、違う色のときは絶対ジャケットを脱いでいたいくらい。
下着はやっぱり週末の私服として着ることにしよう。
下着もいつもは洗濯ネットに入れてガラガラと洗うけど、手洗いしてみた。
大切に形を整えて陰干ししよう。
でもこんな大人っぽいものを期待されても困る気がする。
そんなのが好みなら何故私を選んだ?
ちょっと中身が追いついてない気がするし。
それは向こうだって皆が思うほど大人じゃないのだからいいのだろうか?
それとも、もっとしっとりした女の人の横にいると大人顔するとか?
お風呂に入ってのんびりする。
そして喧嘩しないようにちゃんと教えてあげる。
『先輩がセッティングした飲み会はちゃんと断りました。』
『好きな人が出来たと言ったらちょっとだけ迫田君だと誤解されました。否定はしたけど、どのくらい信じたかは分かりません。』
『だから飲み会は誘われないと思います。』
しばらく開けて追加した。
『プレゼントありがとうございました。とても気に入りました。大切にします。』
あ、忘れてた。バッグの奥に下着が・・・・・。
コンビニの袋を取り出して、ネットに入れて途中の洗濯機に放り込んだ。
ふと昨日の夜のことを思い出して赤面する。
さっきブラウスを脱いだ自分の胸の辺りも相当だった。
意外にしつこいから。
私なんて二個くらいだと思うのに、本当に何個もあった。
その辺はちょっと文句は言うまい。
いろいろ苦情を言っても、逆に言い返されそうなネタが私にもある。
途中何度も笑われた気もする。
だから、揶揄われることばかりだ。
そういえば和央が何も言ってこない。
すっかり興味をなくしたらしい?
しばらくしたら偉そうなメッセージが帰ってきた。
『よろしい。』
一言だった。
一言というか四文字。たった四文字。
待っても何も続かなかった。
忙しかったら許す。
そうじゃなきゃ許さない、素っ気ない。なさ過ぎ。
『それだけ?』
不満をぶつける。
『珍しいな、褒められれて頭でも撫でてほしいのか?残念だが勝手に先に帰ったからそれは無理。明日以降予約制だ。』
そんなに撫でたかったら野良猫の頭でもこけしの頭でも撫でてればいいじゃない。
先輩の目もあるから一層引き締めます。
『はいはい。』
悟られそうなのはお前だ!
『じゃあ、明日だな。ブラウスはアイロンかけたから心配しなくていいぞ。』
はい?
『明日が何ですか?』
『明日来るだろう?』
『いいえ、行きません。木曜日です。次の日も仕事です。』
『褒めて欲しいって言うから、てっきりリクエストされると思って仮予約したのに。』
『気のせいか、勘違いか、理解力不足でしょう。明日もお仕事頑張りましょう。』
『じゃあ、金曜日って事で。』
そこは別に断らない。
『おじゃまします。』
『邪魔にはしないから、心が広い俺で良かったな。』
『そうだと嬉しいです。今まで感じたことがないのは気のせいでしょうか?』
『気のせいかボケたかだな。下着はあるぞ。ボケて忘れてないか?』
わざわざ言わなくても分かってる。
十も年寄りのくせに、先にボケるわけないし。
途中やっと和央から連絡が来た。
『どう、その後?』
『何でこんなに間が空いたのよ。』
『細かいいきさつはいいよ。うまくいってるんだね。ダメだったら暗い連絡で携帯が悲鳴上げるもんね。』
そんな事は昔に一度だけあったけど。
『同期の人が愚痴を聞いてくれた、奢ってくれた。元気になった。長い目で見ることになった。』
『同期って男じゃん。やるね。でも、ほどほどにしなよ。』
『分かってる。ちょっとした煙幕になってくれてる気がする。』
『よっぽどいい人に恵まれてるんだね。しばらくは安心してるから。本気の相談だけ受け付ける。』
『一応聞くけど、お母さんたちにはいろいろ教えてないんだよね。内緒だよね。』
『まあまあね。』
まあまあ?
『彼氏が出来たらしいとかこの間教えたような気がする。タイミングがいい時に電話かかってくるんだよ。母さん凄い。』
まあ、それくらいはいい。
でも私の方に確認が少しも来ないのはどうしてよ。
『たまには帰ってやれば。きっと心配して・・・なくても喜ぶかもよ。』
絶対喜ぶでしょう?
心配もしてるでしょう?
普通姉が弟に言いそうなセリフなのに、なんで和央に私が言われるんだろう?
『そうする。』
『うん。』
『大学はどう?』
『なにそれ?今更だけど。普通だよ。ちゃんと真面目に大学生してるよ、バイトも楽しいし。』
『彼女は?』
『一人だけね。』
『えっ、いるの?』
『そんなに驚かなくても、普通にいる。』
『だっていつでもすぐ返事くれるし、面倒がらないじゃない。』
『優しい弟だからね。』
『そうだね・・・・。可愛がって、仲良くして。』
『うん、もちろん。姉ちゃんも、可愛がられて、仲良くしてね。』
『ありがとう。』
素直にお礼を言った。
『お休み。』
すごくきれいなブラウスだった。
透けてる下着が残念だけど、違う色のときは絶対ジャケットを脱いでいたいくらい。
下着はやっぱり週末の私服として着ることにしよう。
下着もいつもは洗濯ネットに入れてガラガラと洗うけど、手洗いしてみた。
大切に形を整えて陰干ししよう。
でもこんな大人っぽいものを期待されても困る気がする。
そんなのが好みなら何故私を選んだ?
ちょっと中身が追いついてない気がするし。
それは向こうだって皆が思うほど大人じゃないのだからいいのだろうか?
それとも、もっとしっとりした女の人の横にいると大人顔するとか?
お風呂に入ってのんびりする。
そして喧嘩しないようにちゃんと教えてあげる。
『先輩がセッティングした飲み会はちゃんと断りました。』
『好きな人が出来たと言ったらちょっとだけ迫田君だと誤解されました。否定はしたけど、どのくらい信じたかは分かりません。』
『だから飲み会は誘われないと思います。』
しばらく開けて追加した。
『プレゼントありがとうございました。とても気に入りました。大切にします。』
あ、忘れてた。バッグの奥に下着が・・・・・。
コンビニの袋を取り出して、ネットに入れて途中の洗濯機に放り込んだ。
ふと昨日の夜のことを思い出して赤面する。
さっきブラウスを脱いだ自分の胸の辺りも相当だった。
意外にしつこいから。
私なんて二個くらいだと思うのに、本当に何個もあった。
その辺はちょっと文句は言うまい。
いろいろ苦情を言っても、逆に言い返されそうなネタが私にもある。
途中何度も笑われた気もする。
だから、揶揄われることばかりだ。
そういえば和央が何も言ってこない。
すっかり興味をなくしたらしい?
しばらくしたら偉そうなメッセージが帰ってきた。
『よろしい。』
一言だった。
一言というか四文字。たった四文字。
待っても何も続かなかった。
忙しかったら許す。
そうじゃなきゃ許さない、素っ気ない。なさ過ぎ。
『それだけ?』
不満をぶつける。
『珍しいな、褒められれて頭でも撫でてほしいのか?残念だが勝手に先に帰ったからそれは無理。明日以降予約制だ。』
そんなに撫でたかったら野良猫の頭でもこけしの頭でも撫でてればいいじゃない。
先輩の目もあるから一層引き締めます。
『はいはい。』
悟られそうなのはお前だ!
『じゃあ、明日だな。ブラウスはアイロンかけたから心配しなくていいぞ。』
はい?
『明日が何ですか?』
『明日来るだろう?』
『いいえ、行きません。木曜日です。次の日も仕事です。』
『褒めて欲しいって言うから、てっきりリクエストされると思って仮予約したのに。』
『気のせいか、勘違いか、理解力不足でしょう。明日もお仕事頑張りましょう。』
『じゃあ、金曜日って事で。』
そこは別に断らない。
『おじゃまします。』
『邪魔にはしないから、心が広い俺で良かったな。』
『そうだと嬉しいです。今まで感じたことがないのは気のせいでしょうか?』
『気のせいかボケたかだな。下着はあるぞ。ボケて忘れてないか?』
わざわざ言わなくても分かってる。
十も年寄りのくせに、先にボケるわけないし。
途中やっと和央から連絡が来た。
『どう、その後?』
『何でこんなに間が空いたのよ。』
『細かいいきさつはいいよ。うまくいってるんだね。ダメだったら暗い連絡で携帯が悲鳴上げるもんね。』
そんな事は昔に一度だけあったけど。
『同期の人が愚痴を聞いてくれた、奢ってくれた。元気になった。長い目で見ることになった。』
『同期って男じゃん。やるね。でも、ほどほどにしなよ。』
『分かってる。ちょっとした煙幕になってくれてる気がする。』
『よっぽどいい人に恵まれてるんだね。しばらくは安心してるから。本気の相談だけ受け付ける。』
『一応聞くけど、お母さんたちにはいろいろ教えてないんだよね。内緒だよね。』
『まあまあね。』
まあまあ?
『彼氏が出来たらしいとかこの間教えたような気がする。タイミングがいい時に電話かかってくるんだよ。母さん凄い。』
まあ、それくらいはいい。
でも私の方に確認が少しも来ないのはどうしてよ。
『たまには帰ってやれば。きっと心配して・・・なくても喜ぶかもよ。』
絶対喜ぶでしょう?
心配もしてるでしょう?
普通姉が弟に言いそうなセリフなのに、なんで和央に私が言われるんだろう?
『そうする。』
『うん。』
『大学はどう?』
『なにそれ?今更だけど。普通だよ。ちゃんと真面目に大学生してるよ、バイトも楽しいし。』
『彼女は?』
『一人だけね。』
『えっ、いるの?』
『そんなに驚かなくても、普通にいる。』
『だっていつでもすぐ返事くれるし、面倒がらないじゃない。』
『優しい弟だからね。』
『そうだね・・・・。可愛がって、仲良くして。』
『うん、もちろん。姉ちゃんも、可愛がられて、仲良くしてね。』
『ありがとう。』
素直にお礼を言った。
『お休み。』