アガペー
あなたは眩しいという。
花は、水も必要なのだ。私は、太陽。
その水を与えるのは私ではない。
私にはできない。
「君は眩しくて、憧れで、とっても綺麗だ。」
あなたは私を綺麗だ、と言う。
でも、私を必要だと、愛しているとは言わない。
「君は、、」
その言葉を聞く前に、その言葉が聞こえないように、私は言うのだ。
「幸せに、なってね。」
あなたのそばには、もう、優しい雨がある。
太陽は、もういらない。
太陽は遠くから、あなたを照らす存在でいい。