社宅は社長の家の2階でした【佳作受賞】
だから、俺は出発時刻を5分早めた。
すると、また寝坊助の健人が文句を言う。
「はえーよ。何で早く出発しなきゃ
いけねぇーんだよ。」
「じゃあ、選べよ。
今まで通り出発して、ギリギリに学校へ
着くか、早く出発して早く着くか。」
「そんなの、早く歩けばいいだろ?」
「それはムリ!」
「なんで!?」
「1年生はまだ早く歩けない。」
俺たちの喧嘩を見ていた担任が割って入った。
「それは、誰が聞いても、修努さんが正解。
健人さんも6年生なんだから、もう少し1年生を
思いやりなさい。」
結果、健人はギリギリに学校へ着く事を選んだ。
本来、班長が1年生を迎えに行くのは1週間だけなんだけど、俺は、のどかがかわいくて、ずっと毎日迎えに行った。
卒業式の前日、俺はのどかに謝った。
「のどか、ごめんな。
明日から、もう迎えに行ってやれないんだ。
2年生になったら、1人で集合場所まで
行けるか?」
すると、また寝坊助の健人が文句を言う。
「はえーよ。何で早く出発しなきゃ
いけねぇーんだよ。」
「じゃあ、選べよ。
今まで通り出発して、ギリギリに学校へ
着くか、早く出発して早く着くか。」
「そんなの、早く歩けばいいだろ?」
「それはムリ!」
「なんで!?」
「1年生はまだ早く歩けない。」
俺たちの喧嘩を見ていた担任が割って入った。
「それは、誰が聞いても、修努さんが正解。
健人さんも6年生なんだから、もう少し1年生を
思いやりなさい。」
結果、健人はギリギリに学校へ着く事を選んだ。
本来、班長が1年生を迎えに行くのは1週間だけなんだけど、俺は、のどかがかわいくて、ずっと毎日迎えに行った。
卒業式の前日、俺はのどかに謝った。
「のどか、ごめんな。
明日から、もう迎えに行ってやれないんだ。
2年生になったら、1人で集合場所まで
行けるか?」