社宅は社長の家の2階でした【佳作受賞】
あまり酒が強くはない俺だが、早野社長に付き合って、つい飲み過ぎてしまった。

早野社長と一緒の間は、なんとか気力でもっていたが、社長を見送って、車に乗り込むと、一気に緊張が解けて酔いが回り始める。

その後の記憶は一切ない。

だから、朝、なんでこうなってるのか、さっぱり、分からなかった。


・:*:・:・:・:*:・

「ちょっ、修ちゃん!
起きて、修ちゃん!」

のどかの声がして、目が覚めた。

「ん? のどか? おはよう。」

「修ちゃん、おはようじゃないわよ。
手! 離して!」

「手?」

朝から、のどかは、何を言ってるんだ?

それにしても…

「のどか、いい匂いがする。」

俺は、目の前ののどかの首元に顔を埋めて、匂いを嗅いだ。

すると…

「修ちゃん、どこ触ってるのよ! エッチ!」

のどかに怒られて、初めて、気付いた。

俺の左手が握りしめてるのが、のどかの胸だって事に。

「うわっ! ごめん!
いや、ワザとじゃないんだ。
それだけは、信じて。」

俺は、焦って訴える。

っていうか、なんで俺のベッドにのどかがいるんだ!?

でも、のどかの胸、意外にデカかった…
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