社宅は社長の家の2階でした【佳作受賞】
着替えと片付けを終えた俺は、またパソコンを持ってのどかの部屋を訪ねた。

料理をするのどかを眺め、その料理を一緒に食べる

たかが野菜炒めでも、のどかの作る料理は、美味かった。

すると、食後のコーヒーを飲みながら、のどかが言った。

「修ちゃん、ごめんなさい。」

「ん、何?」

「あの、実は昨日は何もなかったの。
ちょっと、修ちゃんに意地悪をしようと、
いたずら心が働いて、思わせぶりな事を言った
だけなの。
ほんとにごめんなさい。」

は!?

「じゃあ、今朝の事は?」

「あの、こんな事、言っていいのかどうか…
流されただけ、というか、あの…
ほんとにごめんなさい。」

のどかと結ばれたと思ってるのは俺だけって事?

のどかの中では、大人の過ちだと思ってる?

「ふぅ………」

俺は大きなため息を吐いた。
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