社宅は社長の家の2階でした【佳作受賞】
「社長よりは強いと思いますよ。」

そう言って、のどかはその場でビールを飲む。

しばらくして、のどかが俺を覗き込んで言った。

「社長、そろそろ、帰られますか?
必要なら、代行を頼んで参ります。」

「今日は、佐倉さんの歓迎会でしょ?
佐倉さんが途中で帰る訳にはいかないから、
俺も最後までいるよ?」

俺だけ先に帰らされるなんて、絶対に嫌だ。

俺は、無意識に、のどかの腰を抱いていた。


のどかが俺の手の甲を叩いた。

「社長、これはセクハラです。
やめてください。」

セクハラ!?
俺が!?

のどかを襲ったエロオヤジと同じだなんて、ショック!!

俺が落ち込んでいたら、のどかが俺の耳元で囁いた。

「家に帰ってから… 」
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