社宅は社長の家の2階でした【佳作受賞】
のどか!?

やっぱりのどかは、ツンデレの小悪魔だ。

のどかは、俺がのどかの些細な一言一言に翻弄されてるのが、分かっててやってるんだろうか。


すると、のどかは、俺に背を向けて、花木に話し始めた。

「花木さん、私が面接来た時、受付で案内して
くれましたよね?」

「そうでしたか?」

花木の不機嫌な声が聞こえた。

おいおい、さっきまでの猫なで声は、どこへ行った?

「毎日、たくさんのお客様を案内してるんです
から、覚えてませんよね。
でも、私は覚えてますよ。
すっごく綺麗な人だなって思いましたから。
花木さんは、お付き合いされてる方とか
いらっしゃるんですか?」

「いえ。」

「ええ!? もったいない。
この会社の男性たちは何をしてるんで
しょうね〜?
社長、花木さんにどなたか紹介してあげたら
いかがですか?
営業さんとか、SEさんとか。」

「ああ。そうだな。」

ん? これは…
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