社宅は社長の家の2階でした【佳作受賞】
何、これ!?

キス…されてる?

だけど、修ちゃんの少し厚めの唇は、温かくて柔らかくて、気持ちよくて…

いつかの夢みたい。

修ちゃんの唇が離れると、そこには優しい修ちゃんの顔があって、

「のどか、好きだよ。
ずっと好きだった。」

と言われた。

どうしよう?

今さら、何もなかったなんて言えない。

だけど、この展開、修ちゃんは、完全に恋人気取りで。

私は、そんな修ちゃんを受け入れたと思われてて。

困った私が修ちゃんを見上げてると、また修ちゃんの唇が重なった。

今度は、啄むように優しく、何度も。

私は、修ちゃんのキスが気持ちよくて、つい抗う事を忘れた。

すると、修ちゃんの舌がスルリと私の唇を分け入って、伸びて来た。

「ん… ふ… ぁ…」

自分でもよく分からない変な声が漏れる。
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