ひとりごと
僕の気持ち
この頃忙しいらしく、いつもより遅い帰りが続く彼女。
カーテンもひいていない部屋の窓から、月を眺めて彼女の帰りを待つ。
これが、いつもの僕の日常。
そのひとりの時間が、いつもより少し増えただけ。
コツコツコツ・・・
彼女がたてる靴音が聞こえた気がして、僕は耳をすませる。
コツコツコツコツ・・・
うん、やっぱり彼女だ。
座っていた窓際から立ち上がり、少しノビをする。
今いる窓際のちょうど反対側にある玄関まで移動した。
ガチャガチャッ、バタン
鍵をまわす音、扉が開く音の後に、愛しい彼女の姿が見えた。
僕は彼女をとびきりの笑顔で出迎える。
「おかえり。今日もお疲れ様」
彼女は僕に抱きつき、頰を寄せてくる。
「ただいま! 遅くなってごめんね。ご飯にしよう!」
仕事で疲れているだろうに、帰ってきてすぐ僕のご飯の心配をしてくれる。
「大丈夫だよ」
僕はきみに伝える。
だけど、うまく伝わらなかったみたいだ。
彼女は着替えもせずにキッチンへ向かい、手を洗って、ご飯の準備に取り掛かった。
カーテンもひいていない部屋の窓から、月を眺めて彼女の帰りを待つ。
これが、いつもの僕の日常。
そのひとりの時間が、いつもより少し増えただけ。
コツコツコツ・・・
彼女がたてる靴音が聞こえた気がして、僕は耳をすませる。
コツコツコツコツ・・・
うん、やっぱり彼女だ。
座っていた窓際から立ち上がり、少しノビをする。
今いる窓際のちょうど反対側にある玄関まで移動した。
ガチャガチャッ、バタン
鍵をまわす音、扉が開く音の後に、愛しい彼女の姿が見えた。
僕は彼女をとびきりの笑顔で出迎える。
「おかえり。今日もお疲れ様」
彼女は僕に抱きつき、頰を寄せてくる。
「ただいま! 遅くなってごめんね。ご飯にしよう!」
仕事で疲れているだろうに、帰ってきてすぐ僕のご飯の心配をしてくれる。
「大丈夫だよ」
僕はきみに伝える。
だけど、うまく伝わらなかったみたいだ。
彼女は着替えもせずにキッチンへ向かい、手を洗って、ご飯の準備に取り掛かった。
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