あなたの子供です。
運命の相手
運命の相手って信じますか?
運命の相手は背が高くて大卒で優しくて一途でかっこいくて、絶対そんな人じゃないと嫌だな。
「ねぇ、もう自分からフっておいて未練タラタラってどう言うことよ〜」
「だって、分からなかったんだもん。好きかどうかとか、やっぱり顔が好みじゃないと冷めるんだなって思って、フッたのに、すごい優しかったんだな、好きだったんだなって。」
「もう、ほんとにしょうがないなー、忘れるって。だってミカの判断でそうなったんでしょ?」
「そうだけど。」
「じゃあ忘れられるって。」
「うん。そうだったらいいね。」
おととい半年付き合ってた彼氏と別れた。彼の顔はタイプではなかったけど、すごく優しいし紳士だし面白いし、そんな彼にいつしか惹かれて付き合うようになった。
でも、やっぱりキスをする時、ぎゅーってする時、何もときめくものがないんだなって思ってきた。
そんなままで付き合うなんて相手にも失礼なのかなって思って私から別れを切り出した。
もちろん彼はすごく優しい人だから
「ミカがそう思うのなら、俺は悲しいけど仕方ないね。幸せになってね。」なんて悲しげに笑って言った。
私はなんて酷いことをしてしまったんだろう。顔だけで判断して、それでやっぱり無理でしたってフるなんて。
顔なんてどうでもよかった。彼は本当に優しかった。だから、戻りたい。でも、もう遅いよね。
私がバカだったんだ。
彼と別れて後悔の連続で、もう誰のことも好きにならないって思っていた。
かれこれ二ヶ月はその状態のままで、これをみかねた親友のアリサからのラインが10件近く入ってきた。
(ミカずっと泣いてばかりじゃん)
(そんなんじゃ運命の人も逃げてっちゃうよ)
(今度A大学の先輩たちと合コンみたいなのするんだけどもちろん行くよね?いや、行ってもらうよ?)
合コン?そんなのいい気しないし。どうせ本気で付き合いたいとか思ってる人いないじゃん。
でもこの際気分転換に行くのもいいかも、と、思って行くことにした。
「秋山ミカです。19歳です。M女子短大の1回生です。」
もともと人見知りだったからあまり男の子の顔を見ずに自己紹介をしてしまった。
その後も他の女の子たちは慣れているなー、と言う自己紹介をしていた。
「っていうことで女性陣は以上です」
「次は男性陣ですね!」
男性陣の自己紹介が次々に終わって言っていよいよ最後の人になった。
「前田ソラです。A大学の2回生です」
「ちょっと、ねぇ、ミカ。前田くんすっごいイケメンじゃない?絶対ミカのタイプだよ!」
そうアリサに言われて前を見てみると
くっきりした目鼻立ちに180近くありそうな身長のイケメンがいた。
見事に私の的のど真ん中、どストライクだ。
「マエりんは洋楽が好きなんだよな?こいつそのくせ英語全然できねぇんだよ!!!!」
「いやいやうっせぇって笑 今頑張って勉強してるんだけど、全然成績上がらないんだって〜」
「マエりんはバイトのおばちゃんのアイドルだもんな〜」
「まぁなー笑 おばちゃんいつも何かしら食いもんくれるだよ〜!まぁ、そんなことよりM女の子たちの話も聞きたい!」
「マエりん天然だもんな!前もフライドオニオン食べたことあるか?って聞いたら玉ねぎが飛ぶのか!!!って言ってたしな笑」
「それはジョークってわけね!本気で間違えてはないから笑」
みんな前田くんの話に釘付けですごい面白い人なんだなって思った。
合コン中ずっと前田くんのことが頭から離れなかった。これを一目惚れって言うのか、と思った。
もっと前田くんのことが知りたい。
合コンが終わったあとA大学の幹事の先輩が
「ミカちゃん、だったよね?A大で気に入ったやついた?」
と、きいてくれた。
「前田くんがすごくいいなって思ったんです。」
「あー、あいつね、マエりんはいいやつだよ。情が深くて真面目で!」
「え!そうなんですか!?」
「うん!やっぱ人気だよな、マエりんってさ!あ、もう遅いし女の子は夜道に気をつけるんだよ!」
「ありがとうございます!」
そういうわけで合コンが終わった。
次の日その先輩からラインが来てた。
「あのさ、昨日マエりんに気に入った女の子いた?って聞いたらさ、秋山さんがいいなって言ってたよ!よかったらマエりんのライン教えようか?」
私はこれはドッキリじゃないかと思った。それくらい嬉しかった!
こうして前田くんとラインを交換することができた!
(昨日散々いじられまくってた前田っていいます笑)
(秋山さんよろしくね!)
さっそく前田くんのほうからラインがきた。
(秋山です☺️よろしくです!昨日は楽しかったですね!)
送ったあとおかしくないか、変じゃないか、もっと絵文字つけた方が良かったか、何度も確認した。
前田くんからいつ返事かくるのか、ドキドキしたり、遅かったりしたら凹んだり、また返ってきたらウキウキしたり、こんなことで気分が変わるなんて私も単純だなって思った。
運命の相手は背が高くて大卒で優しくて一途でかっこいくて、絶対そんな人じゃないと嫌だな。
「ねぇ、もう自分からフっておいて未練タラタラってどう言うことよ〜」
「だって、分からなかったんだもん。好きかどうかとか、やっぱり顔が好みじゃないと冷めるんだなって思って、フッたのに、すごい優しかったんだな、好きだったんだなって。」
「もう、ほんとにしょうがないなー、忘れるって。だってミカの判断でそうなったんでしょ?」
「そうだけど。」
「じゃあ忘れられるって。」
「うん。そうだったらいいね。」
おととい半年付き合ってた彼氏と別れた。彼の顔はタイプではなかったけど、すごく優しいし紳士だし面白いし、そんな彼にいつしか惹かれて付き合うようになった。
でも、やっぱりキスをする時、ぎゅーってする時、何もときめくものがないんだなって思ってきた。
そんなままで付き合うなんて相手にも失礼なのかなって思って私から別れを切り出した。
もちろん彼はすごく優しい人だから
「ミカがそう思うのなら、俺は悲しいけど仕方ないね。幸せになってね。」なんて悲しげに笑って言った。
私はなんて酷いことをしてしまったんだろう。顔だけで判断して、それでやっぱり無理でしたってフるなんて。
顔なんてどうでもよかった。彼は本当に優しかった。だから、戻りたい。でも、もう遅いよね。
私がバカだったんだ。
彼と別れて後悔の連続で、もう誰のことも好きにならないって思っていた。
かれこれ二ヶ月はその状態のままで、これをみかねた親友のアリサからのラインが10件近く入ってきた。
(ミカずっと泣いてばかりじゃん)
(そんなんじゃ運命の人も逃げてっちゃうよ)
(今度A大学の先輩たちと合コンみたいなのするんだけどもちろん行くよね?いや、行ってもらうよ?)
合コン?そんなのいい気しないし。どうせ本気で付き合いたいとか思ってる人いないじゃん。
でもこの際気分転換に行くのもいいかも、と、思って行くことにした。
「秋山ミカです。19歳です。M女子短大の1回生です。」
もともと人見知りだったからあまり男の子の顔を見ずに自己紹介をしてしまった。
その後も他の女の子たちは慣れているなー、と言う自己紹介をしていた。
「っていうことで女性陣は以上です」
「次は男性陣ですね!」
男性陣の自己紹介が次々に終わって言っていよいよ最後の人になった。
「前田ソラです。A大学の2回生です」
「ちょっと、ねぇ、ミカ。前田くんすっごいイケメンじゃない?絶対ミカのタイプだよ!」
そうアリサに言われて前を見てみると
くっきりした目鼻立ちに180近くありそうな身長のイケメンがいた。
見事に私の的のど真ん中、どストライクだ。
「マエりんは洋楽が好きなんだよな?こいつそのくせ英語全然できねぇんだよ!!!!」
「いやいやうっせぇって笑 今頑張って勉強してるんだけど、全然成績上がらないんだって〜」
「マエりんはバイトのおばちゃんのアイドルだもんな〜」
「まぁなー笑 おばちゃんいつも何かしら食いもんくれるだよ〜!まぁ、そんなことよりM女の子たちの話も聞きたい!」
「マエりん天然だもんな!前もフライドオニオン食べたことあるか?って聞いたら玉ねぎが飛ぶのか!!!って言ってたしな笑」
「それはジョークってわけね!本気で間違えてはないから笑」
みんな前田くんの話に釘付けですごい面白い人なんだなって思った。
合コン中ずっと前田くんのことが頭から離れなかった。これを一目惚れって言うのか、と思った。
もっと前田くんのことが知りたい。
合コンが終わったあとA大学の幹事の先輩が
「ミカちゃん、だったよね?A大で気に入ったやついた?」
と、きいてくれた。
「前田くんがすごくいいなって思ったんです。」
「あー、あいつね、マエりんはいいやつだよ。情が深くて真面目で!」
「え!そうなんですか!?」
「うん!やっぱ人気だよな、マエりんってさ!あ、もう遅いし女の子は夜道に気をつけるんだよ!」
「ありがとうございます!」
そういうわけで合コンが終わった。
次の日その先輩からラインが来てた。
「あのさ、昨日マエりんに気に入った女の子いた?って聞いたらさ、秋山さんがいいなって言ってたよ!よかったらマエりんのライン教えようか?」
私はこれはドッキリじゃないかと思った。それくらい嬉しかった!
こうして前田くんとラインを交換することができた!
(昨日散々いじられまくってた前田っていいます笑)
(秋山さんよろしくね!)
さっそく前田くんのほうからラインがきた。
(秋山です☺️よろしくです!昨日は楽しかったですね!)
送ったあとおかしくないか、変じゃないか、もっと絵文字つけた方が良かったか、何度も確認した。
前田くんからいつ返事かくるのか、ドキドキしたり、遅かったりしたら凹んだり、また返ってきたらウキウキしたり、こんなことで気分が変わるなんて私も単純だなって思った。