決して結ばれることのない、赤い糸
知らなかった恋心
あれから1週間がたつというのに、ふとしたときに隼人と彼女が並んで歩く姿を思い出してしまっていた。
隼人は、自分が記憶喪失だということを受け入れて、新しい人生を歩んでいる。
現実を受け入れられないでいたのは…わたしのほうだった。
いつから付き合っているのかな…。
どちらから告白したのかな…。
…もう、キス……したのかな…。
1人でぼうっとしていると、そんな知りたくもないことを考えてしまう。
今日から、部活動がスタートする。
少しは気分が紛れるだろうから、それが幸いだった。
わたしと優奈は、それぞれ中学のときと同じで吹奏楽部とダンス部に。
カズは、もちろんサッカー部だ。
「ねぇねぇ!園田くんって、サッカー部に入るんだっけ?」
カズがサッカー部という話を聞きつけて、クラスの女の子たちがカズに話しかけていた。
隼人は、自分が記憶喪失だということを受け入れて、新しい人生を歩んでいる。
現実を受け入れられないでいたのは…わたしのほうだった。
いつから付き合っているのかな…。
どちらから告白したのかな…。
…もう、キス……したのかな…。
1人でぼうっとしていると、そんな知りたくもないことを考えてしまう。
今日から、部活動がスタートする。
少しは気分が紛れるだろうから、それが幸いだった。
わたしと優奈は、それぞれ中学のときと同じで吹奏楽部とダンス部に。
カズは、もちろんサッカー部だ。
「ねぇねぇ!園田くんって、サッカー部に入るんだっけ?」
カズがサッカー部という話を聞きつけて、クラスの女の子たちがカズに話しかけていた。