決して結ばれることのない、赤い糸
夏休みの思い出
青い空、白い雲。
グラウンドに響く吹奏楽部の演奏と、黄色い声援。
夏休みに入ったけれど、わたしは吹奏楽部の一員として、サッカー部の夏の大会の応援にきていた。
決勝戦にふさわしい青空の下で、壱葉中学は去年の大会優勝校と戦っている。
真夏の太陽がジリジリと照りつける中、指揮者に目を向けつつも、サッカーの試合が気になる。
――なぜなら。
「「隼人ーーーっ!!」」
観客席から飛び交う、隼人の名前。
1年生である隼人が、3年生の引退試合となる大事な試合に出場していた。
もちろんカズも。
試合は0対0のまま、後半30分を過ぎた。
両チームとも、一歩も引かない試合展開となっている。
前半に、カズのアシストからの3年生の先輩のシュートがあった。
しかし、残念ながら相手のゴールキーパーに阻まれてしまった。
グラウンドに響く吹奏楽部の演奏と、黄色い声援。
夏休みに入ったけれど、わたしは吹奏楽部の一員として、サッカー部の夏の大会の応援にきていた。
決勝戦にふさわしい青空の下で、壱葉中学は去年の大会優勝校と戦っている。
真夏の太陽がジリジリと照りつける中、指揮者に目を向けつつも、サッカーの試合が気になる。
――なぜなら。
「「隼人ーーーっ!!」」
観客席から飛び交う、隼人の名前。
1年生である隼人が、3年生の引退試合となる大事な試合に出場していた。
もちろんカズも。
試合は0対0のまま、後半30分を過ぎた。
両チームとも、一歩も引かない試合展開となっている。
前半に、カズのアシストからの3年生の先輩のシュートがあった。
しかし、残念ながら相手のゴールキーパーに阻まれてしまった。