決して結ばれることのない、赤い糸
想い、再び
季節は変わり、雨の日が続く梅雨に入った。
「よく降るね〜…」
憂鬱そうに、分厚い雨雲を見上げる優奈。
「そういえば、今日ってどこの部活も休みだよね?久々に、カズ誘ってカラオケ行かない!?」
「…えっ!カズ…!?」
カズの名前が出てきて、わたしはとっさに聞き返してしまった。
「どうしたの?カズ、誘っちゃダメだった?」
「ううん…!カズ、いいねっ。誘ってみようか」
わたしは笑ってごまかす。
この前、カズに告白された。
中学のときから、ずっとわたしのことが好きだったと。
隼人がクミちゃんと仲よくする姿を見るに耐えられなくなったわたしを気遣ってくれたり、カズの一途な想いを知った。
でも、わたしはそのカズの告白に応えることはできなかった。
カズはカズで、わたしの大切な友達だったから。
「よく降るね〜…」
憂鬱そうに、分厚い雨雲を見上げる優奈。
「そういえば、今日ってどこの部活も休みだよね?久々に、カズ誘ってカラオケ行かない!?」
「…えっ!カズ…!?」
カズの名前が出てきて、わたしはとっさに聞き返してしまった。
「どうしたの?カズ、誘っちゃダメだった?」
「ううん…!カズ、いいねっ。誘ってみようか」
わたしは笑ってごまかす。
この前、カズに告白された。
中学のときから、ずっとわたしのことが好きだったと。
隼人がクミちゃんと仲よくする姿を見るに耐えられなくなったわたしを気遣ってくれたり、カズの一途な想いを知った。
でも、わたしはそのカズの告白に応えることはできなかった。
カズはカズで、わたしの大切な友達だったから。