神の子孫
ガラッ
その二人が教室に入った瞬間。
私の手に一斉に鳥肌がたち、頭をいきなり殴られたかのような衝撃があって、一気に目が覚めた。
そして、向こうも同じようなことを感じたらしく、ぼうっと立ちつくしていたけど、
「あれ、浅黄さん?どうしました?」
「「⋯⋯あ、いえ、なんでもないです。」」
こっちをちらっとみたあと、なにごともなかったかのように自己紹介を始めた。
すごい適応力だね⋯⋯。
私なんか今でも震えが止まらないのに⋯⋯。
「××高校から転校してきました、浅黄昂(あさぎこう)です。」
「同じく、××高校から転校してきました、浅黄瑠々(あさぎるる)です。昂の双子の姉です。愛知からきて、こちらのことがあまりわからないので、二人同じクラスにしてもらいました。よろしくお願いします。」
衝撃1 この二人が神の子孫
衝撃2 まさかの双子
衝撃3 愛知からきただって?そりゃ見つからないわけだよ!
もう、なんかくらくらしてきた⋯⋯。